中庸麻雀得点計算法 (v3.3)

(日本語版)

関兆豪

基本規則

  1. 和了者だけが得点を計算し、「得点授受法」に従って他の三家から得点をもらう。
  2. 「中庸(v3.3)」の44の「役」(中国語では「和種」)は 別書で記され、 和了の手が役の条件を満たせば、役の得点を得る。 和底(副底)などはなく、役の点数がそのまま手の得点になる。
  3. 役は種類と系列に分かれる。役の番号の一番目の数字は役の種類を表し、 二番目の数字は(その種類内の)系列を表す。 例えば 3.3 は「字牌類」の「四喜系列」を表す。
  4. 複合役加算規則﹕手が複数の役の条件を満たした場合、 基本的にそれぞれの役の得点を加算法で合計し、手の得点を割り出す。 (「翻」の掛け算はしない。) ただし同じ系列の役は一個だけを一回だけ数えられる。 (3.1の翻牌は例外で、翻牌の刻子は一つにつき10点加算できる。) 異なる系列の役は例外なく複合できる。 例えば「四暗刻」の手は必ず「門前清」と「對對和」も含まれるので、 必ず 125+5+30=160 点以上になる。
  5. 翻縛り﹕「中庸」の標準ルールには翻縛りがなく、 和了形にさえ合えば、役がなくても和ることができる。 役のない手(俗に「チキンハンド」という)は1点とする。 公式なバリアントとして、5点縛りになり、役のない手は「錯和」として扱う。 (公式な大会で、このバリアントが採用されるかどうかについては 同大会が頒布する公式ルールに準じる。)
  6. 満貫﹕320点で「満貫」になる。 複数の(320点未満の)役で合計320点以上の場合は「数え満貫」と呼び、320点の手とする。 320点以上と記される(単一の)役を達成した場合は「役満貫」と呼び、 手の一番高い役のみ(一つの役だけ)数えられる。
  7. 門前インフレなし﹕ほとんどの役は門前に限定されることなく、 鳴いても役の点数は減らない。

得点授受法

  1. 固定収入原則﹕和了者の総計収入は手役の内容のみで決定され、 自摸でもロン和でも総計収入は変わらない。(自摸により収入が跳ね上がることはない。) この「得点授受法」は、その固定な得点を三家がどの比率で払うかを規定する。
  2. 中庸競技制を用い、和了者の総計収入は常に手役の点数の3倍とする。
  3. 自摸で各家払い﹕自摸和の場合、責任者はないものとする。 責任者がいない場合は各家払いで、各家は手役の点数の1倍を払う。
  4. 高い手は放銃者の責任﹕ロン和の場合、通常は放銃者が責任者になる。 25点を標準点とし、25点以下の小さい手は責任者に関係なく各家払いで、 各家は手役の点数の1倍を払う。 25点以上の高い手では、まず各家が25点を払い、責任者は残り分を全部払う。 例えば70点の手では、他の二家が25点ずつ払い、責任者は残り分の160点を払って、 和了者は合計210点(70点の3倍)の収入を得る。
  5. 同巡内免責規定﹕ロン和のとき、和了者の最後の捨牌から (その捨牌を含む)放銃まで、他家が和了牌と同じ牌(いわゆる「現物」のみ) を先に捨てた場合、放銃者は責任者にはならない。 和了者の最後の捨牌がその牌ならば、責任者はいないものとし、 自摸和と同じく各家払いとする。 それ以外ならば、同巡内(和了者の最後の捨牌の後)に最初にその牌を 捨てた者が責任者となる。

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© 1997, 2011 Alan KWAN Shiu Ho